【日の出だより 23年5月号】
被災地の方々に思いを寄せて
言語を絶する未曾有鵜の大災害から早いものでもう3週間。
時間の経過の中でいろいろとわかってきたこともあります。
報道によると今回の震災はおよそ1100年前に
東北地方を襲った貞観地震の再来とか。
天災大規模地震、30メートルを超える大津波、
それに加えてある意味人災とも言える
原子力発電所の爆発、放射能汚染。
被災地の皆様は、まさに三重苦を身を持って体験し続けているわけです。
我々の生活する関東圏でも、計画停電や被災地との経済活動の関連から
今後の事業展開の目処さえ立たず日々不安の中に過ごされている方が
多くいらっしゃることでしょう。
これまで意識に止めることもなく、当たり前のように淡々と家族の営みが、
地域共同体の営みが、働くという行為が続いてきました。
それが弩級の天災によって、3月11日の一瞬を境に
全て崩れ去ってしまったのです。
被災された方々の身体的、精神的な痛みはいかばかりかと
思いを馳せるだけで、『痛みを分かち合う』などと軽々しく言えません。
でも、めげてばかりでは将来に射すであろう一条の光明も見えてきません。
私の実家は2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の被災地でした。
雪深い山国で起きた晩秋の地震。冬を目の前にしてこれからの生活に
不安を抱えながらも足元に転がる瓦礫を片付け、
10日後に灯った電気を喜び、1か月ののち水道から流れ出た水に感謝し、
寒い夜には重ね掛けできる寝具があることに手を合わせ、
どんな物でもご近所と分かち合いながら、
復興に向けて一歩一歩日々の生活を重ねてきました。
ある日、ふと上げた顔の先に、桜の木が満開の花をつけていました。
人に勇気を与える、なんと素晴らしい眺めだったことでしょう。
罹災を免れた私たちには、被災地の皆様に先んじて
一歩を踏み出す力があるはずです。
日本の国花である桜を愛でるゆとりを持ち、副次的被害に創意を持って
立ち向かっていくことこそ『当たり前の生活』を取り戻す
小さな一歩になるはずです。
私たちには歩ける足があります。
情報を選別し虚実を判断する理性があります。
今こそ人としての力の見せ所ではありませんか!
かつての被災地新潟の小学校に、今春福島の小学校生が入学します。
少人数に分散しての入学ですが、確実に一歩を踏み出しているのです。
あなたの一歩はどんな形をとるのでしょうか?
そして、私の一歩は・・・
小さくてもいい、心の灯火が灯るような一歩を
続けていきたいと思っております。
本部事務所(所長代理) 中沢美和子

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